工楽松右衛門旧宅の改修地域の為の街づくり

工楽松右衛門旧宅 全景

工楽松右衛門旧宅の
保存修理

工楽松右衛門旧宅は、江戸時代に建立された伝統的軸組工法の木造建築です。
主屋は南・東道路に面し、角部が寄せ棟でL字の平面形状を成しています。
当地の代表的な商家であったこの建物の特徴は、土葺きの本瓦葺き屋根であり、2階軒先は垂木を漆喰で波形に塗り籠めたものになっています。南に面する下屋の外壁に当時の船板を再利用して用いているところです。
また、小屋梁を直接柱で受ける折置組や通り庭の吹き抜けの丸太の組み手は迫力があり、本建物の特徴となっています。幾多の改修(一部増築を含む)を経て現在に至っています。

高砂市が平成28年1月に工楽家より土地・建物の寄付を受けたことを機に、その価値を市民と共有し、地域の歴史を学べる建物として、また今後の高砂市の観光拠点としても利活用するべく、弊社による約1年半にわたる全面改修工事を経て、平成30年3月に竣工したものです。
さらに、工楽松右衛門旧宅と南堀川の遺構は北前船寄港地・船主集落として、平成30年5月には日本遺産にも認定されたため、今では多くの方々が見学に訪れる施設となっています。

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